
なぜ「まちかど」なのか?〜チーム名の由来〜
1996年4月1日
スポーツ界最大のイベントであるワールドカップに出場することは、サッカー選手なら誰でも夢見ていることですが、我々指導者もこの4年ごとの大会を心待ちにしています。
わたし(原です。)がはじめて現地でみたワールドカップは、1986年メキシコ大会でした。(メキシコでは2回開催されているので第2回のメキシコ大会です。)
お金を工面して(今ではもうムリですが。。)、高校1年生年齢の教え子Sくん(この子は難病のため高校進学ができなかったので、元気になったごほうびに親御さんが行かせてくれたのです)といっしょに、確かサンフランシスコ経由で丸一日がかりでメキシコシティーまで飛行機で飛びました。
この大会は、後々「マラドーナの大会」と言われたぐらい、アルゼンチンのマラドーナが活躍した大会で、優勝国もアルゼンチンでした。
わたしは大変幸運で、マラドーナの例の「神の手ゴール」(手で入れたヤツ)と「5人抜きゴール」があったアルゼンチンvsイングランド戦をアズテカで見れたし、スーパースター・ジーコと同じく当時のスーパースター・プラティニが対戦したブラジルvsフランス戦もグアダハラまで行って見ることができました。
ジーコが試合中PKをはずしたとき、大観衆のどよめきとともに2階席からザーッとふってきたビールやコーラの洪水、目の前で軽くインサイドキックでゴールを決め、コーナー付近のわれわれに手を振ったプラティニ、その場ではハンドだとわからなかったマラドーナのゴール、眼下を60メートル駆け抜けてゴールを決めた天才マラドーナ。。。
と、ここまで書いてくると、酔っ払うといつも同じ話になるどっかのオヤジの自慢話と同じですが、実を言うとわたしが衝撃を受けたのはワールドカップの試合もそうでしたが、むしろそれ以上にメキシコにいる間にたまたま見ることのできたメキシコの少年たちのストリートサッカーでした。
「まちかど」FCというクラブのチーム名は、そのときの経験から生まれた名称です。(続く、です。)